【2023年】世界中から人気ボードを集めたロングボード専門店がおすすめする人気のシングルフィンTOP10
更新日:2023年3月1日
サイドフィン付きの軽量ハイパフォーマンスボードでアップスンをしたりローラーコースターをしたりしたのは今は昔、ロングボードの本家カリフォルニアから始まったシングルフィンロングボードのカルチャーは今や世界のスタンダートとなりました。
そもそもカリフォルニアでは“サーフィンとノスタルジーは同義語”で、ロングボードに高性能やハイテクノロジーは求めていません。サーフィンだけはゆったりとした時間を楽しもうという文化が根底にあるのです。
日本では自動車も電気製品も最新鋭の新しいものが好まれ、改良を重ねますが、カリフォルニアのサーフィン文化はまったく逆なのです。
そのノスタルジックなコンセプトに世界のサーフシーンは同調しているので、サーフィンの中でもロングボードがシーンの中心となり、その中でロングボードとは当然シングルフィンロングボードを意味するのです。
しかしシングルフィンロングボードと言えども、種類は様々です。そこで、形状の異なるシングルフィンロングボードの中から世界的に好まれているボードを選んでご紹介させていただきます。
INDEX
シングルフィンロングボードはこうして復活した
・・・波が小さいからロングボードに乗ってるわけじゃないんだ。だってロングボードはクールだろ!?
1990年代後半、ハイパフォーマンスが主流だったロングボードのコンテストシーンにジョエル・チューダーがさっそうと現れました。
彼はコンテストではスタビライザー仕様のボードを多用していましたが、それまでのライディングスタイルとは明らかに異なるスタイルでコンテストにおいてもサーフィンをし新しい時代の幕を開けました。
同じ頃、マット・ハワードは黒い昔風のウェットスーツに身を包み重量のあるシングルフィンロングボードを手にし、ノーズライディングやクラシカルなマニューバーにジャズやアートに融合させ、新しい感覚の映像を生み出しました。
そこにはジョエルの他、ジミー・ガンボア、タイラー・ハジー キャン、ブリタニー・クィンに混じって若き日のデーン・ピーターソンらの姿がありました。
それ以降、徐々に世界のロングボードシーンはハイパフォーマンスのハワイスタイルからカリフォルニアクラシックスタイルに移行していきました。
サーフィンは最新の機能や最先端の素材に影響を受ける必要はない。海に行った時だけはそこから解放されよう。あの古き良き時代を偲んで・・・そしてその考えに世界中のサーファーたちが呼応したのです。
◇プロフィール
ノーズライディングだけに囚われない、世界最先端のロングボードマニューバーを得意とする。また、ロングだけでなくミッドレングス、フィッシュなども乗りこなすマルチプレイヤー。
◇大会成績
・NSA全日本選手権優勝
・NSAグランドチャンピオンシップ優勝
・NSAシングルフィンオールスターズ優勝
・ISA世界選手権日本代表3度出場
・2022年JPSA年間ランキング11位
◇スポンサー DEUS EX MACHINA
◇活動拠点 千葉(太東、一宮)
シングルフィンロングボード界の代表的なサーファー
現在、シングルフィンロングボードのシーンを牽引する代表的なサーファーはアレックスノストを筆頭に、ロビンキーガル、デーンピーターソン、ジャレッドメル、トロイエルモアたちでしょう。
彼らは世界中で開催されるイベントに引っ張りだこで、イベントの主役となるメンバーです。
コンテストにおいても結果に捉われるのではなく、自らの存在感を示すために独創的なライディングで観衆を沸かせることができる稀有なサーファー達です。
根底にはクラシックに対する理解があり、現代的な派手なパフォーマンスではなく、1960年代のフィルム映像から飛び出してきたようなスタイルを踏襲しているのです。
何でもありのスタイルではなく、こだわりが強ければ強いほど認められるというのはどこの世界でも同じです。
日本ではシングルフィンロガーと言えば中村清太郎君と瀬筒雄太君が代表されるでしょう。ハイレベルなロングボードのテクニックはもちろんのこと、遠目からでも一目でわかる独特な個性を持ちあわせている世界に通用するサーファー達です。
またシーコングのスタッフであるプロサーファーの中山祐樹はJPSAの大会にもシングルフィンロングボードだけで臨み、しかもノーズライディングに捉われず、世界のサーフシーンを見据えてのパフォーマンスに注力している唯一無二の稀なサーファーとして知られています。
シングルフィンロングボードの性能的な魅力について
彼らがシングルフィンロングボードの魅力について次のように語っています。
お勧めシングルフィンロングボード10選
ブランド | クリーム | デューイウェーバー | ハーバー | ガトヘロイ | エルモア | ダノー | アンヒンジド | BMT | サーファビリー | シーコングオリジナル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
モデル | ファットキャット | スタイリスト | チーター60 | ダガー | ステップデッキ | ホッグ | ペトピッグ | パーソナルログ | ジャレッドメル | ティップ |
ボードのタイプ | オールマイティ | オールマイティ | ステップデッキ | 高速オールラウンドログ | オールマイティ~ノーズライダー | 重量級クラシックピッグ | パフォーマンスピッグ | ハイパフォーマンスログ | パフォーマンスピッグ | オールマイティ |
ボトム形状 | ベリーロール | フラット | フラット | ベリーロール | わずかなロール | フラット | ノーズコンケーブ~ロール | フラット~ロール | ノーズコンケーブ~フラット | フラット |
レール形状 | 50/50テーパー | 60/40ソフトレール | ベースボール | 50/50テーパー | 50/50ソフト | 50/50 | アップレール | 50/50ソフト | アップレール | 50/50 |
ロッカー | ほぼフラット | ノーズロッカー~フラット | フラット~エッグシェープ | 抑えめのイーブン | 控えめ | テールキック | 控えめ | 控えめ | 抑えめ~テールキック | 控えめ |
重量 | 8.5~10.0㎏ | 8.5~10.0㎏ | 8.0~9.0㎏ | 7.5~9.5㎏ | 8.0~9.5㎏ | 10.0~13.0㎏ | 7.5~9.5㎏ | 7.0~8.5㎏ | 7.5~9.5㎏ | 7.0~8.0㎏ |
価格 | ¥314,000~ | ¥325,000~ | ¥310,000~ | ¥292,000~ | ¥320,000~ | ¥320,000~ | ¥368,000~ | ¥330,000~ | ¥320,000~ | ¥109,000~ |
公式サイト |
ボード以外に、これも必要!これを持っておくと便利!
ロングボード専門ショップにて20年以上の販売歴を持ち、本場カリフォルニアのみならず世界のロングボード情勢に大変詳しく、海外の著名なサーファーたちとネットワークを築いている。
また数々のロングボード専門誌にサーフトリップやサーフカルチャーについての記事を寄稿し、日本のシングルフィンロングボードカルチャーを牽引している。
サーフボード購入者が後に後悔しないように、予算、要望を細かく聞き、最適なボードをすすめることをモットーにし多くのユーザーの信頼を得ている。
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プロサーファーからの一言👆
私の両親はサーファーだったのでその影響で小学生の頃からサーフィンを始めました。その両親がシングルフィンロングボードに乗っていたので私も自然にシングルフィンロングボードを乗るようになりました。
そして中学生の頃からはシングルフィンロングボードでコンテストに出場し始めるようになりました。
しかし当時のコンテストは今よりももっとサイドフィン付きのパフォーマンスロングボードが主流で、上位の選手たちは皆そのようなタイプのボードに乗っていました。
それを見て私も結果を求めたくなり、サイドフィン付きのロングボードに乗るようになりました。その考えが変わってきたのは高校生の頃、カリフォルニアに行きDewey Weberのクラシックコンテストに参加をしてからです。
コンテストには私より一つ上の世代のカテゴリーに、まだ10代後半だったロビンキーガル、ダレンユーデリー、タイラーウォーレンなどが出場していました。
本物のシングルフィンロングボードのサーフィンを目の当たりにした私は、ハイパフォーマンスタイプのボードに乗って出場したことを後悔し、自分がやりたいのはやっぱりシングルフィンロングボードのサーフィンだと確信しました。
それ以来、私はコンテストでもフリーサーフィンでも、ずっとシングルフィンロングボードに乗っています。
最近は日本のロングボードシーンもシングルフィンロングボードが主流となってきたと感じています。
しかし、日本はシングルフィン=ノーズライディングというイメージがあまりにも定着しすぎている感じがします。
私がカリフォルニアで観たものや、世界の一流サーファー達と一緒にサーフィンをした経験からはだいぶかけ離れている気がします。
実際の世界のロングボードシーンは、シングルフィン=ノーズライディングだけではなく、シングルフィンをいかした独特なマニューバーやパフォーマンスを競っています。ボードの形状にもたくさんの種類があります。
そこで私もシングルフィン=ノーズライディングにこだわらず、というかむしろその既成概念を取り払って、ハイパフォーマンスピッグなど世界最先端のボードに乗って、シングルフィンロングボードの可能性を追求する日本で唯一のロガーを目指すつもりで日々、シングルフィンロングボードに乗り続けています。