1990年代、カリフォルニアのマリブに君臨した不出生の2人のサーファー、マット・ハワードとブリタニー・クィン。
多くのサーファーがまだスタビライザー付きのロングボードを使用していた時期、ブラックスキンのウェットスーツに身を包み重厚なシングルフィンロ ングボードを鮮やかに乗りこなした二人。
彼らの登場によって現在に続くシングルフィンロングボードの文化は開花した。
奇才マテオ(マット・ハワード)のハイレベルなノーズライディングとスムースなターンの連続、マリブの女王と言わしめたブリタニーのバックサイド の優雅で華麗なノーズライディングとボードトリムは人々を魅了した。
その上UCLAの芸術家の大学院を卒業した本物のアーティストの経歴を持つマテオの才能はその後に続くモノクロ映像の8mmフィルムやジャズを バックにしたノーズライディングシーン、アニメーションの挿入などサーフフィルムに新風を吹き込んだ。
そして不朽の名作「FINE FLOW」と「LET IT FLOW」を残し二人はメキシコのバハカリフォルニアのスコーピオンベイに居を移した。
移り住んで10年以上が過ぎた今も彼らの華麗な実績が色褪せることはない。
そして今もその独創的なアーティスティックな活動は続く。
ロビン・キーガルは言う。「彼らこそリアルだ」