『ロビン・キーガルがプロデュースするカリフォルニアスタイルの最高に乗りやすいボード』
60年代のダナ・ポイント。
クラーク・フォームの創業者ゴードン・クラーク、「surfer」誌の初代編集長でありフォトグラファーのジョン・セバーソン、映画「エンドレスサマー」の監督ブルース・ブラウンなどサーフィンブームの黄金期を築いた才能溢れるパイオニアやサーフィンへの異常なほどの情熱を持った若者達が集まっていました。
そして、その時代から約40年が経過した2000年代初頭。
ダナ・ポイントを中心とした南カリファルニアで、デューイ・ウェーバーのチームライダーから始まり、タイラー、ダノーと輝かしい経歴を持ち、圧倒的なカリスマ性を放つ若者がいました。
ロビン・キーガルです。
2005年、彼は、のちにカリフォルニアのサーフィンカルチャーに旋風を巻き起こすこととなるブランド「Creme(クリーム)」を立ち上げました。
ブランド名「クリーム(Creme)」の由来はロビン曰く、「ケーキなどでも一番上にクリームが乗っかってるだろ。だから最上級って意味があるんだ。それに、『CREME』のMを逆さにして最後のEを取ると、『CREW』になるだろ」とのことです。
ロビンがその当時"クルー(仲間)”を何より大切にしていたことがうかがえます。
自分たちを自ら「クリームクルー」と名乗る個性的なメンバー(ロビン・キーガル、アレックス・ノスト、CJネルソン、コーディ・シンプキンズ、クリスチャン・ワック、クリス・ボーライクら)は常に周囲を圧倒する存在感を放っていました。
彼らはコンテストやスポンサーに縛られることを嫌い、自分たちで作ったスタイリッシュなサーフボードやウェット、クロージングを身にまとい、思い思いのスタイルで自由に波に乗り新しいライフスタイルを確立しました。
従来のサーフブランドには存在しなかった彼らの伝統を重んじながら自由な発想で作り出すクリエイティブなモノや行動の全てが他のブランドに大きな影響を与えていました。
クリームクルーの主宰ロビン・キーガルが削るサーフボードが南カリフォルニアの若手ロングボーダーに急速に浸透しました。
なかには名の知れた有名サーフボードメーカーからのスポンサー契約を断ってでも、ロビンのボードに乗ろうとする者もいました。
ロビン・キーガルのボードに乗るヤングジェネレーションが増えている理由として、そのボードのクオリティはもとより、彼の強烈な人間性による部分も多かったのも事実でした。
当時はビーチ以外の洒落たレストランでも裸足が基本、音楽はジャズやボサノヴァを好み、週末のパーティーでは、映画「ビッグウェンズデー」顔負けの大乱闘を繰り返し、波が良ければ必ず海に現れる、、、。
彼のライフスタイルはまさに破天荒な60’sのカリフォルニア・サーファーのようでした。
そして、カリフォルニアで最も注目を集める人気シェーパーに登りつめるのは時間の問題でした。
ロビン・キーガルは言います。『動きを求めるなら短いボードに乗ればいい・・ロングボードは違うんだ。ロングボードはサーフィングの最もコアなスタイルなんだ。それにはシングルフィンじゃなきゃだめなんだよ。』
そして『サーファーとは波に乗るためだけにビーチに来る奴のことじゃない。仲間とビーチでHang OutしてたまにChillして楽しんでる奴らが本当のサーファーなのさ。』
2006年11月ハンティントンビーチで「The Stiletto Show」を開催しました。
ハリウッドセレブの間でもサーフ系アパレルとして根強い人気のポールフランク。そんなクロージングカンパニーがロビンの造るボードとクリームのスタンスに惹かれ、CJネルソンやトーマスキャンベルなども巻き込み一大イベントとして大成功をおさめ、クリームの存在を世界にアピールしました。
2006年ロビン・キーガルがアメリカで最も権威ある雑誌「ロングボードマガジン」の表紙を飾りました。
そのときに乗っていたボードがのちにガトヘロイの代表モデルとなるピンテールPIGの「スムースオペレーター」です。
誌面ではロビンをはじめ、クリームクルーCJネルソンの写真が使われ彼らがカリフォルニアロングボードシーンを常に牽引する存在と紹介されました。
2007年から、コンセプトブランド「ガトヘロイ」を始めた後もロビンの視線は“カリフォルニアクラシック”へのこだわりを忘れてはいません。
クリームのレーベルによりオーソドックスで本格的、最も典型的なカリフォルニア・クラシック・ロングボードの再現を試み、伝統的なアウトラインを採用しながらも自らこだわるレールフォイルによってあらゆる面で性能の向上が実現されています。
現在展開しているクリームの主なラインナップは3モデルです。
最速テイクオフとイージーターンで現在のシーコング人気No.1ボードのファットキャット、カリフォルニアスタイルのクラシックノーズライダーのキュイエール、ガトヘロイのプレイボーイとキュイエールの中間的な特徴を持つプレイデートです。
カラーリングはフェードカラーやクリームアブストラクトで海で圧倒的な存在感を放ちます。
ロビン・キーガルは「ガトヘロイ」で世界最高のボードを作るのと同時に、「クリーム」では、トラディショナルでありながら“誰にでも簡単に楽しめるロングボード”の開発に余念がなく、度重なるのマイナーチェンジを行っております。
彼の探求心とサーフボードに対する情熱によって最高に乗りやすいボードを創り出すことに日々没頭しています。